化粧品OEMビジネスの始め方
近年、OEMは食品や家電、自動車に至るまで、様々な業界で活用されています。
その中でも特に化粧品OEMは比較的小資本・低リスクでスタートでき、また一度気に入ってもらえればリピート性が高く定期的な購入も見込める非常に魅力的な市場であるため、多くの企業が参入してきています。
この記事では、化粧品OEMでビジネスを考えている方に向けて、始める際に覚えておきたいポイントや注意点などを紹介していきたいと思います。是非参考にしていただければ幸いです。
始めやすい化粧品事業
市場規模が大きい
国内の化粧品市場は既に年間約2.5兆円の巨大市場でありながら、更に年々拡大をしている将来性の高い市場です。
また、肌や髪に悩みを抱えスキンケア・ヘアケアの意識が最も高くなる40~50代(団塊ジュニア世代)は人口ピラミッドの中でも特に人数が多いため、需要もターゲット人口も多く、新規参入の製品でも受け入れられやすい市場となっています。
化粧品は多くの人に試してもらいやすい
女性の多くは年齢や季節など様々な要因から今使っている化粧品から他の商品へ切り替えを定期的に行っています。
実際、ある調査では現在使用している化粧品を使い続けたいと思っている人は50%程度との結果も出ています。つまり、女性の約半数はきっかけがあれば違う商品に変えたい、あるいは変えてもいいと感じており、良さそうな化粧品があれば試してみたいと考えていることになります。
この流動的なお客様へ効果的な訴求ができればあなたの商品を手に取ってもらえるチャンスは広がり、更にリピート客まで引き上げられればビジネスとして成功する可能性が大いにあるということです。
専門知識がなくても始められる
化粧品OEMビジネスは、美意識の高い女性じゃないと始めるのは難しそうと考える方も多いのではないでしょうか?
実はそんなことは全くありません。普段化粧品を使う機会の少ない男性でも、もちろん大丈夫です。
専門知識がなくても化粧品の製造から販売までとてもシンプルなので誰でも始めることが可能です。
失敗要因はシンプルに2点だけ
初回製造ロットが多すぎる
よく忘れがちになってしまうのが、作ったOEM商品が現金化されるまでには時間がかかるということです。
具体的には、受託会社へ製造代金の支払いをしてから商品が納品されるまでに約1ヵ月、そこから販売をスタートしてお客様からのクレジット払いの代金が振り込まれるまで約2ヵ月と考えると、現金化までは最低でも3カ月程度かかると考えておく必要があります。
また、順調に販売が進み投資費用を超えて利益として回収できるようになるには更に時間がかかります。
だからこそ、初回は可能な限りの小ロットでスタートすることがとても大切です。初回から大きいロットで作ってしまうとそれだけ投資費用を超えて利益として回収できる時期は伸びてしまいますし、更には初期費用や在庫の保管スペースの確保、不良在庫などのリスクも大きくなってしまいます。
発注ロットを増やして原価を下げるのは順調に販売本数が増えてきてから考えましょう。ごくシンプルに、初回製造ロットを可能な限り小さくすることで解消できる問題ですので、そこだけ注意していけば大丈夫です。
楽観的な販売計画を立ててしまう
始める前はどうしても売れるイメージばかりが膨らみがちです。
自信を持って作った商品であれば尚更でしょう。
ただ、ここは楽観的な販売計画ではなく堅実な販売計画を立てていくことが大切です。
更に言えば、爆発的にヒットした場合、堅調に推移した場合、全く売れなかった場合など販売シミュレーションを何パターンか想定しておけばより安心です。もし思うように販売が伸びない場合でも迅速に対処・挽回できるように、想定される失敗の原因とその改善策も事前に考えておくといいでしょう。
以上の2点だけクリアできれば失敗のリスクは回避可能です。あとは自信を持って進めていきましょう!
まずはお金をかけずに、気軽にトライしてみよう!
OEMの製造依頼は製造会社(OEM受託会社)への直接依頼ではなく、OEMサポート企業へ依頼する方が「簡単」「低リスク」の一石二鳥
OEMの製造依頼をする際、まずは製造会社(受託会社)へ直接依頼することを考えるかと思いますが、その場合中身の最小ロットは1,000本以上から、容器も最小ロットが1,000本以上からが多いため(更に容器については自社で手配が必要)、実は直接受託会社へ依頼すると想定よりも費用が大きくなりやすく、在庫リスクも高くなります。
その点、OEMサポート企業であれば手間や費用、リスクを大きく抑えることが可能になります。
OEMサポート企業とは委託主と受託会社の中間を取り持ってくれる会社のことで、こちらに依頼することで得られる大きなメリットは2つあります。
1つは、投資額や在庫などのリスクを大幅に下げられることです。
サポート企業と中身や容器などを共有することで小ロットでも製造が可能となり、更に商品を一から作るフルオーダー式のOEMだけでなくセミオーダー式のOEM(サポート企業が用意する数種類の中身、容器、ラベルデザインの中から好みの仕様を自由にカスタマイズする手法)や、イージーオーダー式のOEM(中身と容器が決まっている完成品にオリジナルラベルだけ貼る手法)を用意している企業もあるので、サポート企業によっては数本単位からの極小ロットで作ることも可能になります。
2つめは、自社で行う資材の手配やスケジュール管理などの手間が省けることです。
製造会社との面倒なやりとりなども全てサポート企業に一括して任せることができるため、より簡単に負担なく作ることができるようになります。
エスキモーに氷を売る!?まず初めにあなたが取り組むべきは、際立った商品開発ではなく、ユニークな販売アイデアや訴求方法の考察です
OEMで大切なのは、商品開発にどれだけこだわるかではなく、どのようにお客様へ訴求していくかの販売戦略です。
大抵の場合、成分や使用感など商品での差別化を第一に考えてしまいがちですが、それよりも販売戦略でどう差別化していくかの方が重要です。
どのような伝え方であればお客様はあなたの商品に興味をもってくれるのか、購入意欲が湧くのか、またターゲット設定や訴求の表現なども含め独自の販売戦略を考えていきましょう。何かユニークな販売アイデアをもって訴求ができれば、それは非常に大きな武器となります。
やってみないと分からない
ここまで色々ご紹介してきましたが、最終的にはトライしてみないことには何も始まりません。
やってみてはじめてわかることも多くあります。収益だけではなく、あなた自身の知見や経験値を高めていくためにもまずはトライしてみること、第一歩を踏み出すことが大切です。
まとめ
コンセプトやターゲット、そして販売イメージを作りこんだ商品であれば、必ず必要としているお客様が存在します。
自信を持ってトライしてみましょう。ビジネスに絶対の成功法則はないので最初は不安もあるかと思いますが、事前に失敗に繋がりやすい要因を排除することでリスクを最小限に抑えてスタートすることは可能です。まずはトライしてみて、そして少しずつでも前に進んでいくことがやがて成功へと繋がっていきます。
この記事が少しでもあなたの役に立ち、そしてビジネスが成功されることを願っています。
具体的にOEMを進めたいとお考えの方、、その他お悩みのある方は以下からご遠慮なくお声かけください。適格なOEM会社をご案内いたします。
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