製造メーカーへのリクエストの仕方(処方改良編)

美しさを追い求めて、現在市場にはさまざまな化粧品が出回っています。

この中のほとんどの商品は、その担当者が「OK!」と合格点を出して、世に出されています。


それでは、その合格点を出す基準はどのようなものがあるのでしょうか?

感覚的な要素が強いように思われる化粧品ですが、可能な限りその要素を分解し、論理的に評価ができるようになれば、開発担当者とのコミュニケーションも円滑にとれ、理想の仕上がりに対し最短時間で進めていくことができるようになります。


それでは、ヘアシャンプーやコンディショナーなどヘアケア製品を例にとって具体的に解説していきましょう。


化粧品の試作評価を行う際の評価項目

■感覚的評価

「髪を洗っている最中の感じ」「洗ってから流している時の感じ」「流した後の感じ」「乾かした後の感じ」等、ヒトの感覚に委ねられる項目。

担当者本人だけでなく、ターゲットとして設定している設定に近い人達に試作品を試してもらい、リアルな反応を聞いてみましょう。


注意点としては、それぞれの人達は個人的な感覚(主観)で評価をしてくれますので、そのまま受け取るのか、一旦解釈を整理した方がよいかを随時判別していくことが必要です。

また、香りなどもこの項目に入ってきますので、「好き嫌い」という正解がないものをどう魅力的に仕上げていくかといったアート的な側面もあります。


具体的要素:

・使用感(しっとり、さっぱり、軽め、重め)

・利便性(粘性、便利さ、洗い易さ等容器との相性)

・嗜好性(色の好き嫌い、香りの好き嫌い)


■機能的評価

洗浄力、コーティング力、摩擦力など数値で判断できる項目。

それぞれに評価試験があり、洗浄力●●倍!、●●倍のコート力!など訴求要素として活用していくことができるものです。


具体的要素:

・強度、柔軟性(ハリ・コシ)

・摩擦係数(さらさら感)

・湿度(しっとり感)

・洗浄力(さっぱり感)

・隠ぺい力(ファンデーションなど)

・紫外線防止(SPF)


こんな感じではないでしょうか?


まずは一人で化粧品事業を立ち上げよう!

そう考えている方であれば、あなたと、製造メーカーの営業担当者との二人でやり取りをしていくことになります。


その際、上記のような評価をあなたがどのように判断し、開発者をどう導いていけばよいかを考えていかなければいけません。


製造メーカーの営業さんは、実はこの導いていくスキルが高くありません。

そのため、上記の項目を飛ばして、取りあえず●●な感じで!と改良依頼を出した際には、その要望の本質を理解・解釈せず、言葉をそのまま開発者に伝言する。ということとなります。


こういったやり取りをしていると、いつまでたってもゴールにイメージしている商品の仕上がりにならない。といったもやもやした思いがふつふつと湧き上がってきます。


じきに依頼者のモチベーションが低下していき、こういったことを繰り返している内に、依頼者側の素晴らしいアイデアが他社から先に出されてしまい、それがバカ売れ。依頼者の心が折れる。

そんなパターンがよくあります。


そのため、商品開発時の処方改良をする際には、以下のようなリクエストを出すようにするとよいでしょう。

そのままコピペして使えるようにまとめましたので、参考にしてください。


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●●様(営業担当の名前)

こんにちは。株式会社●●の△△です。

この度は、「シャンプーA」(例として)の試作品の送付ありがとうございました。

早速ではありますが、弊社で試用してみた感想とともにフィードバックをさせていただきます。

一度ご確認いただき、次回改良をお願い致します。


シャンプーA

・使用感

髪に馴染ませた際の泡立ちが弱かったので、泡立ちの立ち上がりを良くしたいです。

流した時の流し易さはOKでした。

仕上がりとしては、濡れている時は良かったのですが、ドライヤーで乾かすとしっとり感が感じられなくなってしまったため、ドライ後の髪のまとまりがよくなるよう、少し重さをもたせるよう改良をお願いします。


・利便性

ポンプから出した時にややゆるく感じました。サラッとしすぎているように感じられましたので、粘性を上げてください。


・嗜好性

香りがケミカルっぽすぎるように感じます。精油などをブレンドいただき、もう少し自然な香調にご調整ください。


以上です。


次回改良楽しみにしております。

それでは、何卒よろしくお願い致します!

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こんな感じです。


弊社のパートナー企業様には、もう少し細かく具体的に指示することも多いのですが、上記のように表現しておくと、開発者としては、この成分をこうするか。とか、この成分は量を減らした方がよいかな?など、自分の担当内での具体的な判断がしやすくなります。


その他、ご不明点や、こんな商品を開発したいんだけど。といったことがあれば、まずは私たち「化粧品OEMマッチング事務局」へお問合せください。